チップはいくら払えばいいの?相場まとめ

チップはいくら払えばいいの?相場まとめ

海外の多くの国では、なんらかのサービスを受ければチップを支払うのは当たり前。しかし、日本ではそのような習慣がないため、いざその場になるとチップをいくら支払えば良いのか分からず困ってしまう場合が多いです。そこで今回は、シチュエーション別にだいたいいくらぐらいのチップを支払えば良いのかをまとめました!

チップが必要な国・必要でない国とは

まず、世界のどの国がチップを必要としていて、逆にどの国では必要ないのかをご紹介します。国ごとにチップの相場も目安として書き加えてあるので、ぜひ参考にしてみてください。

チップが必要な国

アメリカ サービスに満足した場合、15~20%
フランス サービスに満足した場合、5~10%
イタリア サービスに満足した場合、10%
スイス サービスに満足した場合、5~10%
香港 サービスに満足した場合、10~15%
ドイツ サービスに満足した場合、5~10%
カナダ サービスに満足した場合、15~20%
スペイン サービスに満足した場合、7~10%
ロシア サービスに満足した場合、10~15%
ウクライナ サービスに満足した場合、5~15%
オーストリア サービスに満足した場合、5~10%
ブルガリア サービスに満足した場合、10~12%
アルバニア サービスに満足した場合、0~10%
ポーランド サービスに満足した場合、10~15%
ポルトガル サービスに満足した場合、0~5%
ルーマニア サービスに満足した場合、10~15%
フィリピン サービスに満足した場合、10%
タイ サービスに満足した場合、5~10%
ギリシャ サービスに満足した場合、5~10%
トルコ サービスに満足した場合、5~15%
ハンガリー サービスに満足した場合、10~20%
チェコ共和国 サービスに満足した場合、10~15%
バングラデシュ サービスに満足した場合、5~10%
ブラジル サービスに満足した場合、10%
バハマ サービスに満足した場合、10%
ルワンダ ホテルのベルボーイに1ドル程度渡す
クロアチア サービスに満足した場合、5~10%
メキシコ サービスに満足した場合、10~15%
パラグアイ サービスに満足した場合、10%
チリ サービスに満足した場合、10%
ペルー サービスに満足した場合、10%
キューバ サービスに満足した場合、10%
ベネズエラ サービスに満足した場合、10%
コロンビア サービスに満足した場合、10%
コスタリカ サービスに満足した場合、10%
プエルトリコ サービスに満足した場合、15%
ニカラグア サービスに満足した場合、8~10%
アラブ首長国連邦 サービスに満足した場合、15~20%
エジプト サービスに満足した場合、10%
マダガスカル サービスに満足した場合、10%
南アフリカ サービスに満足した場合、10~20%
モロッコ サービスに満足した場合、10~15%
ナミビア サービスに満足した場合、0~10%
ボリビア サービスに満足した場合、10%
パキスタン サービスに満足した場合、10~15%
レバノン サービスに満足した場合、10%
サウジアラビア サービスに満足した場合、10~15%
カタール サービスに満足した場合、15~20%
イスラエル サービスに満足した場合、10~15%
ヨルダン サービスに満足した場合、5~10%
シリア サービスに満足した場合、10%

チップが必要ない国

日本 旅館では1,000~3,000円程度の心づけを支払う場合もあり
インド サービス料がないところで特別なサービスを受けた場合は5~7%程度必要
インドネシア 特別なサービスを受けた場合は気持ちとして10%程度渡す
中国 料金の中にあらかじめサービス料が含まれている
韓国 料金の中にあらかじめサービス料が含まれている
北朝鮮
台湾 特別なサービスを受けた場合は気持ちとして100元程度渡す
ベトナム レストランでは必要ないが、ホテルでルームサービスを頼む場合は1~2万ドン程度渡す。ベルボーイにも同程度のチップを
マレーシア 特別なサービスを受けた場合は気持ちとしてRM5程度渡す
シンガポール 料金の中にあらかじめ10%のチップが含まれている
ベラルーシ 特別なサービスを受けた場合は気持ちとして10%程度渡す
アルジェリア
ケニア 義務ではないが、レストランで10%、ホテルのベルボーイには荷物1つにつき50sh程度払うと良い
オマーン 特別なサービスを受けた場合は気持ちとして10%程度渡す
エクアドル サービス料がないところで特別なサービスを受けた場合は10%程度渡す
イラン ホテルのベルボーイには2万Rls程度渡す
オーストラリア 高級レストランでサービス料がない場合は10~15%程度渡す。ホテルのルームサービスには2~5ドル程度
ベルギー ホテルのベルボーイやルームサービスには1~2ユーロ程度渡す
デンマーク サービス料のないレストランでは7~10%程度渡す
オランダ サービス料のないレストランでは10%程度渡す。ホテルのベルボーイやルームサービスには1~2ユーロ程度、タクシーには10~15%程度
アルゼンチン サービス料のないレストランでは10%程度渡す
エストニア 義務ではないが、レストランでは料金プラス1ユーロ程度渡すと良い
イギリス サービス料がないレストランでは10~15%程度渡す。ホテルのベルボーイやルームサービスには1ポンド、タクシーには10~15%程度渡す
フィンランド クロークを利用する場合は1着につき2ユーロ程度渡す
アイスランド
ノルウェー サービス料がないレストランでは7~10%程度渡す
スウェーデン 料金の中にあらかじめサービス料が含まれている
ニュージーランド 特別なサービスを受けた場合は気持ちとして10%程度渡す
フィジー
スロバキア 特別なサービスを受けた場合は気持ちとして10%程度渡す
ケイマン諸島 レストランではレシートに「Gratuity Not Included」と印字してある場合のみ15%程度渡す。タクシーには10~15%程度
イエメン 特別なサービスを受けた場合は気持ちとして10%程度渡す
ドバイ サービス料がないレストランでは10%程度渡す。ホテルのベルボーイには10ディルハム程度、タクシーには2デュラハム程度
セネガル

業種・サービス別のチップの相場

次に、業種やサービス別にいくらぐらいのチップを渡せば良いのか、だいたいの相場をご紹介します。
※通貨はドルで説明

飲食店

・レストラン/15~20%

・バー/飲み物1杯につき1ドル(ソフトドリンクの場合は1杯につき50セントでも良い)

・ソムリエ/ボトルの料金の15%

・ビュッフェ/10~20%(高級なお店の場合は多めに渡す)

・ファーストフード、ドライブイン、テイクアウト専門店/不要。特別なサービスを受けた場合のみ1ドル程度。チップ用の箱が置いてある場合は、お釣りを入れてあげると良い。

・デリバリー/10~15%

乗り物

・タクシー/15~20%(荷物の積み下ろしをしてもらった場合はさらに1ドル。荷物が多い場合は多めに渡す)

・送迎バス/送迎は10~15ドル、荷物の積み下ろしをしてもらった場合は、荷物1個につき1ドル

・ツアードライバー/1~2ドル

・リムジンなどの専属ドライバー/5~10ドル

・クルーズ/13~19ドル

ホテル

・コンシェルジュ/2~5ドル(入手困難な人気のチケットを手配するなど、特に手間をかけてもらった場合は10~15ドル)

・ベルボーイ/荷物1個につき1~2ドル(荷物が重い場合は5ドル)

・ルームキーパー/1~2ドル(部屋のグレードが高い場合は3~5ドル。部屋を汚してしまった場合も多めに渡す)

・ドアマン/1~2ドル

・バレーパーキング(車を動かす係)/2~5ドル

・クローク/コート1枚につき1ドル

その他のサービス

・ツアーガイド/5~15%

・ヘアサロン、エステサロン、マッサージなど/15~20%(ヘアサロンでシャンプーを担当する人には2ドル)

・ネイリスト/15%

・公共のトイレ/係員がいる場合は50セント~1ドル

・車の洗車/1~3ドル

・靴磨き/2~3ドル

チップが必要な理由とチップの払い方

最後に、チップが必要な理由や、チップをスマートに支払うための方法をご紹介します。

なぜ、チップを支払うのか?

日本ではあまりなじみのない習慣のため、「どうして外国ではわざわざチップを払わなくちゃならないんだ」と疑問に思う人もいますが、これは働く人の生活を支えるためです。
なぜなら、海外ではサービス業に就く人の賃金が低く設定されていて、給料だけでは生活できないから。
ちなみに、受け取ったチップは正式な収入として申告する義務が課せられています。

チップの払い方

基本的にはサービスを受けたらその場で支払うことになるので、財布やポケットの中に1ドル札を何枚か入れておくと安心です(スリには気を付けて!)。
支払い時のお釣りが妥当な金額であれば、そのままチップとして渡すのもスマートなやり方。
クレジットカードで料金を支払う場合は、自分で伝票にチップとして支払う金額を書き込み、その分も足して精算してもらいます。
ちなみに小銭でじゃらじゃらと支払うのは失礼に当たるので、チップはできるだけお札で渡すようにしましょう。

サービス料の有無を確かめてからチップを支払う

一度支払ってしまったチップはまず返ってこないので、最初に必ずサービス料が料金に含まれているかどうかを確認してください。
分からない場合は、店員さんに聞いてもOK!
また、会社や経営者の方針でチップを受け取らないところもあるので、断られた場合はそのまま引き下がってしまっても問題ありません。

チップを渡すタイミングに悩みやすいシチュエーション

・レストラン/料金を支払う時、チップも一緒に渡す。

・バー/飲み物を注文するたびにチップを渡す。

・ツアーガイド/ツアーの最後に感謝を込めてチップを手渡しする。

・ホテルのルームキーパー/1日1回、枕元やサイドテーブルにチップを置いておく。

・ホテルのコンシェルジュやベルボーイなど/サービスを受けたらその場でチップを渡す。

チップを支払う際に使いたい英語表現

・ありがとう。お釣りはとっておいてください。Thank you. Please save the change.

・料金にサービス料は含まれていますか?Does the price include a service charge?

・チップはテーブルの上に置いてあります。The tip’s are on the table.

・(残念ながらトラブルがあった時に)サービスに納得できないので、申し訳ないがチップは払えません。I’m sorry I can’t tip because I’m not satisfied with the service.