十五夜を英語で説明してみよう!

十五夜を英語で説明してみよう!

十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれ、文字通り秋の真ん中に出る月という意味です。毎年日にちが変わりますが、2020年の十五夜は10月1日(木)に決定! 例年ですとあいにくの雨でお月見が叶わないことも多いので、今年は晴れてくれるといいですね。
さて今回は、間もなくやってくる十五夜について、外国人に聞かれた時に英語でなんと説明すれば良いのかをご紹介します。

十五夜・中秋の名月を英語で説明する言い方

十五夜は、そのままの発音で「Jugo-ya」と言い表します。
ただ、海外では月に対する考え方が日本と違い、このような形で月を眺める習慣がないため、「十五夜」でいまいち意味が伝わらない時は、「night the full moon」と表現したほうが分かりやすいです。
中秋の名月も、そのまま「Chushu-no-Meigetsu」で良いですが、収穫の時期ということで「Harvest moon」と表現してもOKです(Harvest=収穫という意味)。

現在では身分に関係なく日本中が十五夜を楽しんでいますが、江戸時代になるまでは身分の高い方達がお酒を飲みながら詩を詠むような催し物でした。
それもまた日本的な美しさがあっていいけれど、現在のようにみんなで秋の収穫を祝う雰囲気も活気があっていいですね。
ちなみに、ちょうどイモ類の収穫時期に当たるため、十五夜は「芋名月」と呼ばれることもあります。

また、日本にはもう1つお月見を楽しむ日があって、それは「十三夜」と呼ばれています。
日にちは旧暦の9月13日頃。
中秋の名月に次いで月が美しく輝く日とされていて、栗や豆などをお供えして祝います。
ちなみに、十五夜か十三夜どちらかだけに月を見ることを「片見月」と呼び、これはあまり縁起が良くないとされています。
なので、こうした言い伝えを気にする方は、十五夜の前にも十三夜を楽しんでおいたほうが良いかもしれませんね。
※十三夜は「jusan-ya」もしくは「the moon thirteen」

十五夜と中秋の名月に関する例文

・「十五夜は、美しい月を眺めながらお月見団子を食べたり、豊作への感謝を捧げたりする日です。」
Jugo-ya is a day to enjoy the moon-viewing dumplings while appreciating the beautiful moon, and to give thanks for the good harvest.

・「中秋の名月は、秋の真ん中に出る月です。必ずしも満月とは限りません。」
Chushu-no-Meigetsu is the moon that appears in the middle of autumn. It is not always the full moon.

・「ススキを飾ることもありますが、これは神様の依り代であり、魔除けに役立つと言われています。」
It is sometimes used to decorate Japanese pampas grass, but it is said that this is God’s reliance and is useful for amulets.

・「日本では月にうさぎが住んでいると言われていて、十五夜は、しばしばうさぎが月でおもちをついているイラストで表現されます。」
It is said that the rabbit lives on the moon in Japan, and the jugo-ya is often expressed by illustrations where the rabbit has a toy on the moon.

・「ちょうど収穫期に当たる里芋をお供えすることで、収穫への感謝を表すことも多いです。」
We often show gratitude for the harvest by offering taro, which is the harvest season.

・「日本には、『十五夜お月さん』という悲しい歌があります。」
In Japan, there is a sad song called “jugo-ya Otsukisan”.
※家族が死んでしまったり、遠くにもらわれていったりして孤独になった子どもが、満月を見上げて家族を思い出すという、大正時代に作られた歌です(作者:野口雨情)。
この頃は農民が悪い栄養状態で働いたり、口減らしで子どもを手放したりしていたので、この歌のような立場に置かれる子どもがたくさんいたのでしょう。

お月見団子は英語でどう表現する?

お月見団子は、「rice-dumplings(お米で作った団子)」と言いますが、もっと分かりやすく説明したい時は、これに「or Tsukimi Dango」を付け加えるとより伝わりやすいです。
他には、「moon-viewing dumplings」という言い方もあります。

お月見はもともと中国から伝わったもので、あちらの国では、お月見団子ではなく「月餅」と呼ばれるあんこ入りの丸い焼き菓子を食べます。
月餅は英語で「moon-shaped cake」。
日本のお月見団子も素朴でおいしいですが、月餅はどっしりと食べ応えがあって、また違った味わいが楽しめます。
日本でも月餅を売るお店がたくさんあるので、興味のある方はぜひ一度食べてみてくださいね!
ちなみに、中に入れるあんこは小豆、木の実、フルーツなど、いろいろな種類があります。

日本のお月見団子は、粉にぬるま湯を加えてまとめ、お月様の形になるよう丸めたものを茹でて作ります。
お供えする時は月がよく見える場所を選び、台(できれば三方)を置いて、その上に白い紙を敷き、15個のお月見団子をピラミッド型になるように盛りつける習わし。
一番上に置いた1個が霊界と現世をつなぐと言われているのですが、エジプトのピラミッドと同じで、この形にはなんらかのエネルギーが生まれやすいのでしょうか。
ちなみに、現代では手軽な白玉粉や上新粉がよく使われますが、昔はお米を団子状にしたものをお供えしていたようです。

お月見団子に関する例文

・「お月見団子の丸い形は、満月を表しています。」
The round shape of the rice-dumplings represents the full moon.

・「小さい団子は仏壇に供えることを連想するため、お祝いのお月見団子は大きめに作られます。」
Since the small dumplings are associated with offering to the Buddhist altar, the festive rice-dumplings are made larger.

・「お月見団子は、きな粉や砂糖醤油をつけたり、中にあんこを入れたりして味をつけるとおいしいです。」
rice-dumplings are delicious when seasoned with kinako powder, sugar soy sauce, or anko inside.

月見バーガー・月見うどんの英語表現

最後に、日本で大人気の月見バーガーや月見うどんの英語表現を紹介します。

・月見バーガー/Tsukimiburger

・月見うどん/Tsukimi-udon

「十五夜」や「中秋の名月」と同じように、この2つもそのままの発音で表現されます。

月見バーガーはマクドナルドで毎年この時期に販売される期間限定商品ですが、いつもよく売れているようですね。
バンズに分厚い目玉焼き、ハンバーグ、ベーコンが挟まれていて、とってもおいしいです。

月見うどんは、おうどんの中に生卵を落とした一品。見た目が風流で、お月見気分が盛り上がります。
ちなみに、具材にはそれぞれ意味があって、卵の黄身はお月様、卵白は月にかかる雲、海苔やワカメはススキを表しています。
栄養があることから、受験生の夜食としても人気です!

月見バーガー・月見うどんに関する例文

・「月見バーガーは、日本で大人気のハンバーガーです。」
Tsukimiburger is a very popular hamburger in Japan.

・「月見うどんの黄味は、お月様を表しています。」
The yellow tint of Tsukimi-Udon represents the moon.